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三角形の端部に建てられた建築ーフラットアイアンビル。





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京町堀アトリエの壁に、写真のニューヨーク・マンハッタンのパネルを飾っています。
2000×1400の大型サイズです。
パネルの真ん中に、際立つ三角形のビルは、『フラットアイアンビル』と呼ばれるものです。
ニューヨーク・マンハッタン5番街に位置する、この高層ビルは、
このあたりでも、最も古い摩天楼のひとつでもあります。
1902年の完成当時は、その高さにおいても、周囲を圧倒するほどのものでした。

ニューヨーク・マンハッタンのミッドタウンからアッパータウンにかけては、
直線の街路が、東西南北に配置された碁盤目状に区切られています。
1811年から行なわれた、『ニューヨーク計画』と呼ばれる町割によるものです。
南北の街路をアヴェニュー(番街)、東西の街路をストリート(丁目)と呼び、
いくつか例外はありますが、番号で呼ばれています。
ただ、その規則正しい区割りのなかに、北西から南東へと、斜めに横切る道路が、そのまま残されています。
現在、ブロードウェイとして、ひろく親しまれている道路です。
碁盤目状の区画に斜めに道が走るので、その交点には細切れになった、三角形の区画が出来てしまいます。
三角形の狭小端部なので、大きな建物を建てるわけにはいかず、公園となったり、
道路と道路に挟まれた安全地帯みたいなものになり、スクエアと呼ばれ、
広場ぐらいの意味として使われるようになります。

やがて、ニューヨークが発展してビルが建て込みはじめると、このちょっとした広場が、
人々の息抜きの場としての役割を果たすようにもなりました。
タイムズ・スクエア、ヘラルド・スクエア、マジソン・スクエア、ユニオン・スクエアと呼ばれる愛称がつけられているものです。
このようにスクエアの三角地は空き地として残され、都市の中でも、注目される場所に育つことになりました。
そんな経緯でできた三角地に建てられた唯一の建物が、建築史、都市計画史においても、
名前を残すことになった、このフラットアイアンビルなのです。



www.cooplanning.com 京町堀アトリエ
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『Coo Planning と建てる、注文住宅』







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注文住宅 大阪(施工例)
by akiyoshi-n | 2009-05-26 13:35 | いつか一緒に家を建てよう

大阪市西区京町堀の設計事務所 Coo Planningの施工事例と進行中の仕事の紹介をしています。


by akiyoshi-n